女性ホルモンとは?
エステティシャンの皆様にも知っていてほしい知識のひとつが『女性ホルモンのしくみ』です。サロンにこられるお客さまのほとんどが女性です。わたしたち女性のバロメーターは女性ホルモンが大きく影響してきます。この女性ホルモンの作用で思考や行動、様々な不調、未病の原因などへも繋がってくるからです。この女性ホルモンの仕組みをマスターして、お客様のお悩みへのアドバイスへと繋げていただきたいです。
まず、女性ホルモンという言葉。皆さんよく使う言葉ですしご存じの言葉のはずなのですが、説明して!と言われると少し躊躇しませんか?
まず、この女性ホルモンを説明できなければ前には進みません。
女性ホルモンとは?➡2種類のホルモンの事で、エストロゲンとプロゲステロンがあります。
生理、妊娠、出産と女性特有の現象に深く関係するホルモンの事です。
女性の体内で多く生成されるホルモンです。
ではこのふたつのホルモン・・それぞれの働きはどのようなものなのでしょうか?
エストロゲンを知る
エストロゲン、別名☆美人ホルモンと呼ばれています♡簡単に言うと、女性らしさを作るホルモンです。
このエストロゲンの働きは、子宮の内膜を厚くして妊娠に備える役割があります。この子宮内膜は10mm必要と言われているのですが、乳房の発育を促し、女性特有の丸みを帯びた身体作りをします。それから、自律神経の働きを安定させたり、コラーゲン生成を促し美肌を作ります。健康面では、血管、骨,関節、脳などを健康に保つ役割もしてくれます。
まさに、美人をつくるホルモンのイメージだと言えます。
しかしながらこのホルモンが多くなってしまうと・・生理痛、肥満、無排卵、不安感、疲労感などの症状が出てしまいます。そしてこれらが悪化してしまうと、乳癌、子宮筋腫、子宮癌、子宮内膜症、乳腺症などの病気にも繋がってしまう可能性が出てきてしまうのです。
また、エストロゲンの分泌量は20代がMAXに高くて、年齢と共に減少していきます。40代・50代になると更年期障害へと繋がっていくのは、このエストロゲンの減少が原因だとも言えます。
逆に、エストロゲンが少ないと、肌荒れ、情緒不安定、不眠、むくみ、骨が弱くなるなどの症状が現れます。悪化してしまうと、生理不順、無月経、妊娠・出産に関わる機能の低下へと繋がっていきます。
女性の美しさ維持には重要な役割をするエストロゲン。少なくても多くても身体の不調へと繋がる繊細な物質なのです。では、もうひとつの女性ホルモンの役割もみていきましょう。
プロゲステロンを知る
もうひとつのホルモン、プロゲストロン別名『妊娠準備ホルモン』といわれています。
お母さんになる準備を整えてくれる、これもまた女性にとっては非常に重要な役割となります。エストロゲンの働きで厚くなった子宮内膜を柔らかくして妊娠しやすい状態にすることが特徴です。水分、栄養素を溜め込み妊娠が成立したら、妊娠を維持します。
そして、体温を上げ乳腺を発達させてくれます。また、妊娠の特徴ともいえますが、食欲も増やしたりするのです。
しかしながら、このプロゲステロンも多くなってしまうと、情緒不安定、眠気、だるさ、肩こり、腰痛、肌荒れなどの症状が出てきてしまいます。生理前の心身トラブルのイメージです。
逆に少なくなってしまうと、黄体機能不全の疑いがでてきたり、受精卵が着床しない(不妊)、流産率が高くなったりの症状もでてきます。また、排卵後の不正出血の症状にも繋がってしまいます。
現代の女性に多く聞くお悩みのひとつである不妊。サロンに来られるお客様でも多く聞くお声のひとつでもあります。妊活を希望するときは1年、2年、3年とこの女性ホルモンをきちんと整える準備が必要だと言えるのです。
そして、この女性ホルモンの材料は、コレステロール(ステロイドホルモン)たんぱく質が大きく関係しています。そしてこのホルモンを作る工場は卵巣、副腎、脂肪細胞となっており、体脂肪15%以下でかなりの痩せ型であると生理が乱れやすいとも言われています。
乱れる原因
乱れる原因について考えられる要因があります。
貧血や副腎疲労の可能性も出てきます。副腎疲労は特に更年期の方に多く見られ、年齢と共に女性ホルモンが減少することで身体はホルモンを作りたいと希望します。そこでコルチゾールを使ってホルモンをを作り出そうとします。そしてコルチゾールが足りなくなることで炎症を抑えられなくなり、結果ホルモンが乱れてしまう原因となるわけです。
また、甲状腺機能の低下もいえます。女性ホルモン過多(生理が長引いたり、量が多くなるなど)になると不妊の原因へとも繋がります。
貧血、低血糖、ストレスから副腎疲労、甲状腺機能低下でダメージを脳が察知する事から、ホルモンを出せ!と視床下部から下垂体へと指令を出し、作らなくていいのに作ることで過多となってしまうのです。副腎や甲状腺だけでなく卵巣の働きで筋腫、内膜症、腺筋症へとも繋がる恐れもあるのです。。
この他にエストロゲンが増える原因として、肝機能の低下や、海外産のお肉も要因だと言われ始めています。これは、海外産の手ごろなお肉は成長促進剤やホルモン剤が牛の飼育に使用されており、これらの薬物の作用が食べた人間にも影響します。このことから日本での使用は禁止なため、お肉選びなども重要なポイントになりえます。また、乳製品の摂取が過多なことも同じことが言えます。
このように様々な可能性の要因がありますが、女性にとって女性ホルモンはすごく重要で、見た目は勿論、女性としての機能、メンタル面まで大きく影響することは間違いありません。
近年は食事や環境の影響で、妊娠前の生理が始まる子供達からも女性ホルモンの乱れが見受けられます。月経症や不妊、生理不順など様々な症状からやがて病気へともなりかねないのです。基本の身体作りを概念に置き、しっかりとご自身の健康と美しさの土台つくりを意識していただきたいと考えます。
あまり深彫りされにくい、女性ホルモンの影響ですが、ご自身もしか、りお客様の様々なお悩みにも当てはめて、現状の把握や的確なアドバイスへと繋げていただきたいです。
まとめ
女性ホルモンの乱れ・・という言葉。よく耳にする言葉ですし、聞きなれているせいか認識としては軽視されやすい症状でもあります。この女性ホルモンって何?と言われるときちんと説明できるでしょうか?この女性ホルモンの仕組みは、エステティシの皆様が知っておいてほしい知識のひとつで、なぜならばサロンのお客様のほとんどが女性であり、美しさと健康の維持に私たち女性には大きく影響することだからです。お客様の様々なお悩みの中に、この女性ホルモンのトラブルが無いか?しっかり見極めてさしあげられる知識のひとつとなるのです。そんな女性にとって重要な女性ホルモンは、2種類あります。エストロゲンとプロゲステロンがあります。生理、妊娠、出産と女性特有の現象に深く関係するホルモンの事です。エストロゲンは別名美人ホルモン。子宮の内膜を厚くして妊娠に備える役割があります。女性らしい身体作りや、脳、骨などにも大きく影響するホルモンです。
もうひとつは、プロゲステロンです。別名『妊娠準備ホルモン』といわれています。
お母さんになる準備を整えてくれるこれもまた女性にとっては非常に重要な役割となります。エストロゲンの働きで厚くなった子宮内膜を柔らかくして妊娠しやすい状態にします。
また、妊娠の維持にも重要な役割をするホルモンです。どちらのホルモンも、多くても少なくても心身に大きく影響し、深刻化すると病気へと繋がることもあります。女性特有のお悩みのPMSや不妊にも重要で、妊活などをされている方であれば、2年3年前から準備して整える必要があります。
そして乱れる原因ですが、肝機能、甲状腺低下などが引き起こす要因もあり、食事面なども大きく影響します。ホルモンバランスの乱れという言葉に、危機感を抱く事が少なく軽視されがちでありますが、今一度現在のお悩みに合わせて、分析、改善をすることでお客様も、私たち自身の不調も改善へと繋がっていきます。ぜひ女性らしさのバロメーターの見直しをしてみましょう。